アルコール依存症の心理カウンセラー・ライフリフォームコーチ、藤 司朗の人生改革日記

アルコール依存症だけど、それでも人生に「YES」と言うために心理カウンセラー&ライフコーチとして生きなおす日々の日記

断酒会を退会しました。

いろいろと思う所がありまして、3年ほど加入していた「断酒会」を退会しました。

 

理由はいくつかあります(もっとも、すべてが重複していますが)。

 

①新型コロナの影響もあって、仲の良かったメンバーが何人も退会してしまったこと。

 

・特に年齢の近い人たちがいなくなってしまったのが大変残念でした。

 

②会員の減少によって、会長をはじめとしたメンバーがグループ維持の話を急に強く言い始めたこと。

 

・退会者の一人が「事務」の担当だったこともあり、急に役をどうするかなどの「組織論」が「断酒体験談」よりも長時間話題になりはじめてしまいました。

確かに、断酒会グループの存在・場所が存続しなければ「例会」ができなくなってしまうことはわかるのですが、それが「例会」の場で延々と「議論」ではなく、体験談のように話をしている会長を見ていると、正直、嫌な感じをぬぐうことはできませんでした。

 

③退会者の心の叫びを聞いてしまったこと。

 

・実はこれが一番の、私も退会を決意した理由なのですが、今回退会した人の一人から「ここだけの話」として聞いたことです。彼は1年前に会長に出会って断酒会への入会を決意して断酒を開始しました。

入会時は「苦しい時は、断酒会の仲間もいるから一緒に頑張ろう」と言われ、そんな会長の言葉に動かされて入会を決意したそうです。

ところがいざ「苦しい」と思った時に会長に相談すると、「みんな通っている道だ。頑張れ」とだけ言われて終わったと言っていました。

もちろん、彼も会長が何かしてくれるとまでは思っていなかったそうですが、予想以上に「親身さ」を感じられない対応に失望感をおぼえたそうです。

 

誤解のないように言っておきますが、これは全国にある断酒会の中のある1グループでの出来事であり、決して「断酒会」全体がこうなのではありません。

 

しかし、断酒会の「例会」の基本は「言いっぱなし・聞きっぱなし」と言って、誰かの発言にコメントしたりしない、会の外で話題にしたりしないというのがあります。

これは個人のプライバシーを守るためでもあり、また先輩会員などによる批判などで、一部の参加者が発言しにくくならないようにといった配慮のための原則であります。

 

ただ、この「聞きっぱなし」がいつの間にか「聞き流し」になってしまい、結局悩んでいる人に寄り添うこともできずに終わってしまうこと多いのではとも感じました。

 

断酒会によって救われた人も大勢います。

 

とは言え、今回のこの断酒会で起こったことは、断酒会の限界を感じる出来事でありました。

 

私も正直、このグループの会長には疑問を持つことが何度かありましたので、今回の出来事をきっかけに退会をすることにしました。

 

これからは、また新しい人生を歩んで行こうと決意して、今回の退会をひとつの区切りとしたいと思います。