心理セラピストあるある
先日、一緒に心理セラピーを学んだメンバーたちとの「勉強会」に参加しました。
今年はお互い新型コロナでなかなか会う事ができず、年末に少人数でということでの忘年会を含めた「勉強会」でした。
そこで参加していたKさん(女性)が、「今日、来てないから言うけど・・・Nくん、TA(交流分析)にハマっているみたいで、いちいちCPがどーだとか、Aが低いんじゃないだとか、人に会うたびに言うから最近メンドクサイんだよね(笑)」と話しているのを聞いて、私を含めてみんなで「あ~、あるある!」と笑ってしまいました。
TA(交流分析)は、エゴグラムなどで企業でも採用されていたりして、社員の性格傾向などをみるのによく使われていますし、基本5つ(流派によって6つだったりいろいろあります)の組み合わせパターンで説明できるので、便利と言えば便利なツールではあります。
しかし、いわゆる「モデル」や「タイプ」と言われるもののほとんどがそうであるように、それらはやはり一つのツールであり、「見方」なのであって、決して「CP」だとかが私たちの中にある、というものではありません(注:少なくとも私はそう思ってます。他の人は知りませんが(笑))。
誰のジョークか忘れましたが、「問題(悩み)の背後にフロイト派は『性欲』を探し、アドラー派は『権力』を探す」と言う言葉は、皮肉たっぷりではありますが言い得て妙だと思います(笑)
陳腐な譬えではありますが、遠くを見るのに望遠鏡が役に立ったからと言って、何でもかんでも望遠鏡で見ていては、近くのものが見えなくなってしまうということです。
ですからKさんがNくんのことをメンドクサイと言ったのは、クライアントさんとのセラピーのみならず、プライベートなどの対人関係でのコミュニケーションにもTAという「眼鏡」を持ち込んで来るのが煩わしいからであり、私たちが「あるある!」と笑ったのは、そうした「眼鏡」と同化してしまう時期が自分にもあったからでもあります。
いわば、心理セラピストの「職業病」とでも言いましょうか。
とは言え、そのうちTAに飽きたりだとか、何かしらのきっかけで「眼鏡」が外れることがあり、その時に初めて「眼鏡」を必要な時にだけ使うことができるようになるのだと思います。
いずれにせよ、今年最後の「勉強会」は、いろいろな意味でTAの話題で盛り上がりました(笑)
来年はもっと、いろいろな人と直接会えるような環境になっていけば良いね、と話しながら終わった楽しい「勉強会」(忘年会)だったと思います。
では、良いお年を(^^)/