心のタイムカプセル
ここ数年・・・いや、もう10年近くになるでしょうか。
テレビ・映画などでワクワクする、心が揺さぶられる、感動するということが数えられるくらいしかないような生活になっていました。
心が硬直していたのでしょうか、喜怒哀楽の「怒」と「哀」は感じることは多かったのですが、「喜」と「楽」は本当に少ない状態になっていたと思います。
特にお笑いが好きで、学生時代は吉本新喜劇のテレビ放送を毎週見ていましたし、漫才やコント番組を見ては大爆笑していました。
しかし、最近は吉本新喜劇を見ても、お笑い番組を見ても、クスっと笑うことはあっても、手放しで腹の底から笑うといったことは無くなってしまっていました。
それもアルコール溺れた一因かもしれません。
とにかく、楽しくない「のっぺり」とした単調な生活に嫌気がさして、時間が空くととにかくお酒を飲んで誤魔化していたようにも思います。
最近も、別につまらないとかではありませんが、ただ単調な日々が(コロナの影響も少なからずありましたが)続いていました。
そんなある日、新聞のテレビ欄でたまたま「(新)DRAGONQUEST~ダイの大冒険」という欄を見つけたので、テレビのハードディスクに予約録画をしておきました。
「DRAGONQUEST~ダイの大冒険」は、週刊少年ジャンプで約30年前くらいから7年間ほど連載されていた漫画で、当時小中学生だった私が、毎週近所の書店に頼んでジャンプを取り置きしてもらって読んでいた一番お気に入りの漫画でした。
30年位前にもアニメ化されていたので、正直今回の放送も「新」とは書いてありましたが、当時とは違う局での放送だったので、勝手に再放送だと思っていました(笑)
※実際、今回放送される局では、時代劇(水戸黄門とか)から2時間ドラマまで、よく他局の映像を再放送することが多いのでそう思いました(私の地元の愛知だけ?)
しかし、録画した番組を見てみると、改めて制作された新作でありました。
つまり約30年越しに復活したわけです(笑)
それはさておき、久々に「ダイの大冒険」を見ていると、新作とは言え無性に懐かしく、原作の記憶が私の脳裏に蘇ってきました。
それと同時に、「あれ?あの後はどうなったんだっけ?」とか、まだアニメではやっていないその後のストーリーの記憶を手繰っていくうちに、陳腐な表現ですが小中学生時代の「童心」に返るような感覚が私の中で沸き起こって来たのです。
その後、まだらになっていたストーリーの記憶が気になりはじめ、どうしても「もう一度読みたい」という「童心」に突き動かされて、ついつい文庫版になっているコミックスをAmazonで「大人買い」してしまいました(笑)
そして本が到着した日から、時間を見つけては少しづつ読む生活をしています。
正直、楽しくてワクワクします。
やはり連載をリアルタイムで読んでいた頃の気持ちになるのでしょうか?
このコミックスが、今の私の生活のちょっとした「清涼剤」となっています。
やはり、昔の思い入れのあったものや作品には、その人の心を動かす力があるものだと改めて実感しました。
みなさんも、大人買いはオススメしませんが(笑)、何か懐かしいものや作品に触れてみるのも、また違った刺激があったりして良いのではないでしょうか。
「童心に返る」というのも、なかなか良いものですよ!