自分の中のもう一人の自分
人が変化をしようとする時には、同時に元に戻ろうとする力などが働きます。
それを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」とか「コンフォートゾーン」なんて最近では言ったりしていますが、実際に今の私にも、心の片隅にフッと「不安」みたいな感じがよぎったりしています。
ようするに、たとえ今までが居心地が良かったとは限らなくとも、人は生物的な反応として昨日と同じであることを求めてしまいやすいものなのです。
冷静に考えればたいしたことではないことであっても、何故か心がザワついたりするのは、そうした人間の生物的な反応がそうさせているのです。
しかし、単純にこの反応に飲み込まれてしまうと、せっかくの良い変化からも逃げようとしてチャンスを無駄にしてしまうことも多々あります。
なので、こうした変化に対して起こる不安や心配などは、上手に付き合う必要があると言えます。
一番簡単だと私が思う方法は、「ありがとう」とお礼を言って、そうした不安や心配と向き合ってみることです。
なぜ「ありがとう」なのかと言えば、こうした不安や心配が起こるのは自分を守るため、生命の安全を守るために起こってくる反応だからです。
ですので「ありがとう」とお礼を言いつつ、心配や不安を無理に抑えつけたり戦ったりせずに一緒にいれば良いのです。
「ありがとう。心配してくれてるんだね。でも大丈夫!」
生活や人生での変化によって不安や心配にかられた時は、声に出さなくても良いので、こう言って自分の中で心配や不安と付き合いましょう。