不完全燃焼な感じと付き合ってのセルフケア
コーチングをする場合、大体はまずゴール設定から始めます。
仕事としてセッションを行う場合は、ある程度の時間をかけて具体的に5W1Hを使ってしっかりとしたゴール設定をしたりしてしますが、もっと身近な人に相談された場合でも、私はついクセで省略化した形で質問してしまいます。
「それでこれからどうしたいんですか?」
「それをするにはまず何ができますかね?」
こういう具合に、できるだけ未来志向に立った上で踏み出せそうな策を引き出すように質問することで、本人にまず向かうべきレールをイメージしてもらい、そしてそのレールを進むために今できることを自分で決めてもらう。
もっと言えば「発見」してもらえるようにするわけです。
「こうしたらどうですか」とアドバイスするのも場合によってはアリなのですが、人間は自分で「気が付いた」こと、「発見した」ことの方が動機ややる気が高まりやすいことはよく知られていますよね。
なので「相談」と言っても、「アドバイス」を求めている人はほとんどいないと私は思っています。
仮に「アドバイス」をしたところ、相手から「それいい!」という反応があった場合、おおよそ相談前にある程度「答え」が出ていたけれども、イマイチ自信が無かったので背中を押してもらいたかった「答え」にヒットした場合が多いです(笑)
さて、コーチングもカウンセリングもそうですが、スキルやテクニックはいろいろありますが、どちらも「セルフ」で行う方法があります。
コーチもカウンセラーも人間なので、当然自分のコンディションをある程度自分でケアできなければ苦しくなります。
もちろん相談できる先輩や同僚、メンターなどがいたりもしますが、毎回毎回相談するわけにはいかないですし、相談したい時に相談できるとはかぎらないことも多いので、やはり自分自身である程度のセルフケアは必要不可欠になります。
ただ、現在の私は正直限界に近づいています(苦笑)
原因はもちろん「新型コロナ」です!
セルフコーチング・・・「今度○○したい。それには△△に問い合わせて予定を立てればいい」⇒「ただ今、緊急事態宣言発令中のため再開は未定です」
私:「あああ~、動きたいのに動けな~い! じれったぁ~い(怒)」
そしてセルフケア・・・「そうか・・・今はまだ動く時ではないのかもしれないな。よし、気分転換で少し海でも見に行こうか」⇒「ただ今、緊急事態宣言発令中の為、公共駐車場は全面閉鎖中です」
私:「NO~! カラオケもボウリングも駄目だからと思って平日の休みを選んでに来たのに~(悲)」
補足しておきますが、セルフケアのスキル・テクニックはいろいろあるので、インドアでの瞑想やリラクゼーション体操などでメンタル的には何とかなっております。
ただ、「不完全燃焼」という感じはずっと私の中でくすぶっています。
そしてこの「不完全燃焼」な感じは、生身の人とのコミュニケーションがほとんどできない状況が原因ではないかと感じています。
もちろん、電話で話したりZOOMやGoogleMeetでテレコミュニケーションはできますが、相手の息遣いや雰囲気といった、生のコミュニケーションができない現状に対して不満を感じているのでしょう。
コミュニケーションは声と表情だけではありません。
相手のしぐさや姿勢、ジェスチャーなども含めて意識だけでなく無意識にも影響を与え合いながら行われているものです。
握手もできず、冗談を言った相手の肩を叩くこともできない、そんな他愛のないこともできない現状に、そしてまさに「自粛」しかできない自分自身に「不完全燃焼」しているのかもしれません。
いずれにせよ、これからどうするかを見据えつつ、しばらくはこの「不完全燃焼」な感じとバランスを保って付き合いながら、まだしばらく続くインドア・ライフを過ごしていこうと思うGWを持て余している私なのでした・・・。