アルコール依存症の心理カウンセラー・ライフリフォームコーチ、藤 司朗の人生改革日記

アルコール依存症だけど、それでも人生に「YES」と言うために心理カウンセラー&ライフコーチとして生きなおす日々の日記

断酒補助薬をもらいにコロナ警戒中の病院へ

今日は休日だったので、予約していた心療内科に受診に行きました。

いつも私は1ヶ月に一回の通院で、診察といっても最近の様子を聞かれるくらいで、あとは処方箋を出してもらって薬をもらいに行くという感じです。


ちなみに私の場合は糖尿の治療を受けている関係で、アルコールを飲んでいないかというチェックの意味での肝機能の血液検査は、別の内科の方で血糖値と一緒に調べられています(笑)

さて、1ヶ月ぶりに心療内科に行ってみると、元々入口にはアルコール消毒液はありましたが、入口の床に除菌のための粘着シートが貼られてあり、受付も透明なビニールカーテンによって遮られていました。

そして何より、待合室が密集しないよう、駐車場での車内待機のお願いがされていて、待合室はガラガラであるにもかかわらず、予約時間より大幅に遅れて診察室に呼ばれる状況でした。

あとは先生との間にもアクリル板と段ボールで作られた仕切りがあって、それを挟んでの問診となり、「ごめんなさいね」と謝っている先生も印象的でした。

さて、そんなコロナウイルス警戒真っ只中の病院に行って、私が処方してもらっている薬が「断酒補助薬」です。

 

その名の通り「断酒」を補助する効果があるという薬で、最近のアルコール依存症の治療でよく使われている(らしい)薬です。まだジェネリック薬が出ていないので結構なお値段のする薬なのですが・・・この薬、正直飲んでいても効いているのかわからないというのが私の実感です(苦笑)

 

いや、確かにこの約3年弱の間アルコールを飲まずにこれたのは、この薬のお陰かもしれません。

けれど・・・ぶっちゃけ結構飲み忘れているんですよね、この薬(笑)

 

朝昼晩、毎食後に服用とされているのですが、朝は糖尿の薬を飲むので一緒に飲むのですが昼と夜はかなりの確率で忘れてます(汗)

 

最近は花粉症の薬を朝晩飲んでいたので、夜は一緒に飲んでいましたけれど・・・。

 

あ、別にこの薬に文句があるわけではありません。

ただ、この薬はあくまで「補助薬」なので、この薬を忘れずに毎日飲めばお酒を止められるといったものではない、ということを言いたかっただけです(笑)

それに、この薬を作っている製薬会社のホームページにも「断酒の意思を補助する薬」と説明書きがされていたことも付け加えておきます。

 

なので、私と同じこの薬を処方されたけれども飲酒欲求に勝てず、再飲酒してしまった人も私の知る限りでも何人かいらっしゃいます。

そして、この「断酒補助薬」の効き目が見られなかった人の中には、医師の判断にもよりますが「抗酒剤」というものを処方される場合があります。

 

「抗酒剤」。

シアナマイドがよく使われるようですが、こちらは飲むことによって体内でアルコールの分解を阻害する作用があり、服用して薬が効いた状態でアルコールを飲むと・・・吐き気や悪心におそわれます。ようするに、わざと急性アルコール中毒のような症状になってしまうようにすることで、アルコールを飲もうという気持ちに抑止がかかるようにしたり、場合よってはお酒を飲んで苦しむことで、アルコールを飲むこと自体に嫌悪感を持たせようというような薬です。

※もともと「抗酒剤」は悪心と飲酒を結びつけることで、飲酒癖を辞めさせようという薬だったと聞いたことがあります(パブロフの犬のような条件反射的治療だったらしいです。かなり昔の話ですが)。

 

しかし、「抗酒剤」を服用しているにもかかわらず、それでもアルコールを飲んでしまい、それが原因で救急搬送されるという事態もあったようで、医師の中でも処方を嫌がる先生もいるようです。

 

私は幸い「抗酒剤」は飲んだことはありません。「断酒補助薬」で今のところ何とかなっています。

 

ですので、今の薬を飲み忘れてしまってはいますが、これからも「抗酒剤」のお世話にならないよう、「断酒補助薬」で断酒していこうと思っています。

 

補足:「断酒補助薬」服用中にもし飲酒をしてしまっても「抗酒剤」のような作用は起こらないそうです。