アルコール依存症の心理カウンセラー・ライフリフォームコーチ、藤 司朗の人生改革日記

アルコール依存症だけど、それでも人生に「YES」と言うために心理カウンセラー&ライフコーチとして生きなおす日々の日記

私は断酒会員ですが・・・

現在、コロナによる非常事態宣言により、断酒例会も自粛中となっております。

 

そんな折、久しぶりに読み返している本があります。

アルコホーリクス・アノニマス

アルコホーリクス・アノニマス

 

この本は「ビッグブック」と言われていて、まさにAAの名前の元にもなった本です。

 

私がアルコール依存症の回復プログラムで入院中、この本が病院の自習室にあったので読んでみたところ、分厚い本であるにもかかわらず、不思議なくらい引き込まれて読み耽ったのを思い出します。

 

私はこの本を読んで、自助グループに通うなら、ぜひAAに行きたいと入院中は思っていました。それくらい、とても心動かすような内容で、いわばAAの「聖書」的な本であると思います。

 

そして、実際に回復プログラムの中に週1回、AAと断酒会に両方それぞれに通うという項目があり、入院中は両方ともに参加させていただいていました。

 

しかし、いざAAのミーティングに参加してみると、やはり文化の違いというべきなのでしょうか? アメリカ発祥の自助グループであるAAの魅力的な部分がほとんど感じられない、変に日本的(?)な形式でミーティングが行われている印象を強く受けました。

 

補足:AAはキリスト教文化の影響が強いアメリカ発祥であるためか、「神」「ハイヤーパワー」「霊的」などという言葉がよく使われているので、そうした宗教的表現が日本人の気質に合わない部分もあるのかもしれません。

 

もちろん、私自身が日本全国すべてのAAミーティングに参加したわけではありませんので、もっと違った雰囲気で行われているAAのミーティングもあるでしょう。

それに、本で読んだ内容だけで、私が勝手な期待のようなものを膨らませていた部分もあるとも思います。

 

しかし、私が通わせていただいたAAグループは、正直言って「通いたい」と思える感じではありませんでした。

 

一方、たまたま一緒の時期にプログラムを受けていた人たちが断酒会に入会したことと、そこ(現在所属中)の断酒会が非常にオープンな雰囲気だったのもあり、入会をして現在に至っています。

 

もちろん、断酒会もいろいろ会によって雰囲気が違いますので、AAより断酒会の方が良いよとは言えませんので、そこは酌んでいただくようよろしくお願いいたします(笑)

 

話は戻ってこの「ビッグブック」は、やはり文化の違いはあれどアルコール問題で悩んでいる人たちには、とても示唆になる個所や励みになる部分があると思います。

 

出会わなくて済むなら出会わなくても良い本なのですが(苦笑)、もし見かけたり、読む機会が訪れたなら、一度読んでみるのも良い本だと思います。

 

~神様、私たちにお与えください。自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを。変えられるものは変えてゆく勇気を。そして二つのものを見わける賢さを~

ニーバーの祈り(AAのミーティングで唱和される祈り)